MY お薬手帳を持ちましょう!
皆さんは「お薬手帳」をお持ちでしょうか?「お薬手帳ってなに?」という方、20年4月から高齢者を中心にお薬手帳の本格的普及が始まります。この機会に上手な利用法をマスターしましょう!
相互作用や重複投薬を未然に予防
お薬手帳は、医師から処方された薬の名前や飲む回数・量などを記載する手帳です。ひとくちに高血圧や糖尿病の薬といってもいろいろな種類があり、また商品名が違っても有効成分は同じということも少なくありません。診察時や薬を受け取る際にお薬手帳を提示していただければ、専門家である医師や薬剤師が、同じ成分の薬はないか(重複投薬)、飲み合わせの悪い薬はないか(相互作用)をチェックし、こうしたことによる副作用の発生を未然に防ぐことができます。
とくに、複数の診療科に同時に通院することが多い高齢者は、重複投薬や相互作用の危険性が高くなります。このため国は20年4月から75歳以上の高齢者を対象にした医療保険制度が始まるのに合わせて、お薬手帳の普及に本腰を入れます。具体的にはこれら高齢者が受診した際、医師・薬剤師はお薬手帳などで薬の使用状況を確認し、出す薬の名前などをお薬手帳に書き込むことになります。お薬手帳で薬に関する情報を一元管理し、医療関係者が共有することで高齢者の安全を守ろうという訳です。
スムーズに治療を受けられるメリットも
お薬手帳を持つメリットはなにも高齢者に限ったことではありません。たとえば外出時の携帯を習慣づけていれば、旅行先で急病になった時や事故でけがをした時などでも、速やかに適切な治療を受けることができますし、慢性疾患の患者さんが引っ越しをして新しい医療機関にかかるような場合も、それまで飲んでいたのと同じ薬をスムーズに出してもらうことができます。お薬手帳はほとんどの薬局で手に入りますので、是非この機会に「Myお薬手帳」を持って下さい。